ある夜、結音るうは夢を見た。 息も絶え絶えの少女を腕に抱き、その最後を看取るという、幼いころから何度も見てきた夢だ。 夢から覚め、ふと思い立った。 月の下、散歩に出てみよう、と。
「1990年、デヴィット・リンチ監督。ニコラス・ケイジ、ローラ・ダーン出演。ニコラス・ケイジはこんなにも ……」
あるものを目撃した主人公と警官とのやりとり。オチのアイデア先行でそこにたどり着くため書き進めていったら、こんなことに。面白いかはともかく、シュールです。
大学生活を謳歌する須藤健二(すどうけんじ)。ある日、健二が通っていた椚(くぬぎ)中学の同級生、石崎拓海(いしざきたくみ)が何者かに殺された事を知る。そしてそれを皮切りに次々に殺されていく同級生達。 彼らの死に健二は、かつてイジメを受けていた久崎信也(くざきしんや)が関わっているのではないかと疑念を抱くが、彼は既に死んだと思われた人物だった。凄惨な事件の先に健二を待つものとは。