「それは乾かぬ映日果のように」の続きめいたものになります。 教祖であり食人鬼の男性と、信者で不死身の男性の話。 直接的なカニバ描写はありませんが、死体描写などを含みます。グロテスク描写が苦手な方は御遠慮ください。
「あの上司の奴、緊急搬送されたみたいでね。ははは、潰したアサガオみたいに青くなった後、口から細かい泡を作って倒れてやんのよ」 カエル先生は補修を受けている僕に愉快そうな顔で言った。ゲコゲコと喉の奥からタワシで擦った音をたてて笑う。僕はシャープペンシルの芯をポキリと折って「うるさいです。僕は補修を受けているんです」と言う。
新興宗教と言う名を借りて食料集めをするセトウチは新興宗教の若き教祖であり、食人鬼であった。 一方、新興宗教に入信したサイトウは戸籍も家もなく、人のように死ねぬ肉体を抱いて五百年も生きてしまった。 そんなふたりの始まりはどうしてって血腥い。 ※解体描写などのグロテスク表現があります。
数年前のある満月の日、黒猫の飼い主である日高柊斗(ヒダカ シュウト)は逃げ出した黒猫を追って跡をつけていく。 そこで柊斗が見たものとは一体?