旅行の地として有名な町のバスの運転手として就職した主人公。憧れの町でお客様を大勢のせ、喜んでもらうのが夢だった。 しかし、配属された道は山中の人の気配がほとんどない通りであった。 勤務年数と勤務態度の総合評価により、定期的に希望の路線に移ることができる制度がある。その制度で自分が夢見た「あの道」で生きるために、今日も山道を走る。
この世を平和に導く奇跡の花と、命を賭して世界を穏やかにした男の物語。 作品を通して伝えたいのは人の幸せは個別に違うということ。 何かを感じていただけると幸いです。
最初に投稿された正真正銘の投書。没投書ファイルとして、保管されていたのだが、ひょんな切っ掛けから日の目を見ることになった。 それは、とある無人島で起こった殺人事件が記されていた。 フィクションか事実なのか。 物語はやがて、ロンドン警視庁のコールドケース課を巻き込んだ事態へと発展する。 ウィスパー寄稿文店主シリーズ、第3弾‼
レイチェル・ドアーは閑静な住宅街の一角にあるカフェでお茶を飲んで、もとい、蜘蛛の巣を張って獲物がくるのを待っていた。 するとそこへ、2人の男性が訪れた。 2人は友人らしかったが、会うのは久しぶりのようだった。 ひとしきり、雑談を交わした後、1人が話題の一つにと話し始める。 「実は、先日事件に出くわしてね……」と。
ウィスパー寄稿文店に店主エマ・アドソンは接客が苦手だ。だから、画期的な方法を思いついた。 投書と言う方法を‼ これなら、直接人と接しなくても寄稿用のネタを集めることができる。 我ながら頭が良い。そう思った。 善は急げ、エマは早速、新聞広告用の文章をタイプし始めたのであった。