説話詰め合わせ③

※若干の独自設定+キャラ崩壊あり※

パロディ有

①速くなりたい
BOXの外では、オーディンとナナミが何やら特訓をしていた。どうやらオーディンのマラソンにナナミが付き合っているようだ。
実はオーディン、獣神化してから周りからロクな評価を受けたことが無く、それはスピードが低いからだと考え、同じ水属性獣神化モンスターでスピード型のナナミに練習に付き合ってもらっていた。

オーディン「ハァ……ハァ……」

ナナミ「オーディンさん!先程より3秒短くなりましたよ!」

オーディン「しかしまだだ……どうすればもっとスピードが出る……?やはりわくわくの実か?」

ナナミ「実に頼ってたらダメですよ!自分が速くならないと!」

オーディン「そうだな……」

しばらく走った後、入浴の時間になりナナミと別れオーディンは大浴場へと向かった。

ビリー「お、オーディンじゃねぇか。今日はどうだった?」

オーディン「あまり効果が得られてない気がする。どうすれば速くなるものか……」

そう言うとオーディンは風呂に入る為に鎧を脱ぎ始めた。すると鎧を置いた途端物凄い音がして、鎧を床に置いていく度に床が歪み、ヒビまで入ってきた。どうやら鎧はかなりの重さのようだ。

ビリー「……なぁオーディン。お前が鈍足な理由が分かった気がする。」

オーディン「何!?どうしてだ!何故私は鈍足なのだ!教えてくれ!」

ビリー「いや寧ろ自分が1番分かってそうなのに分かんないのかよ!!」

②家族
一方女湯では、アテナが湯に浸かり疲れを癒していた。

アテナ「アリスさん、謙信さん、本日もお疲れ様でした。」

アリス「うん♪アテナもお疲れー♪」

謙信「さて、次は22階らしいが問題無いといいが……」

その時、風呂場の入口から何者かが見ていた。それは女性にしては体がかなり大きかった。それはアテナの父でもあるゼウスだった。

ゼウス「お風呂……一緒に入っても……」

アテナ「え?」

ゼウス「いいかなぁ~~~?アテナ。 パパと久しぶりに……」

そう言ってゼウスは女湯の中を堂々と突き進んで来た。それでもアテナは冷静に対処した。

アテナ「ここ女湯ですよお父様。」

ゼウス「いいじゃあないか……家族なんだから……」

アテナ「私はいいかもしれませんけど、他の方々が許しますかね?」

いつの間にか各自武器を持ったアリスと謙信がゼウスを完全に捉えていた。そして次の瞬間女湯の外に吹き飛ばされたのは言うまでもない。
追い出されたゼウスは大人しく男湯に戻っていた。何故か男湯にはヘラクレスとクロノスしか他にいなかった。

ゼウス「いけると思ったんだけどなー……」

ヘラクレス「てか何でやろうとしたんだよ親父?」

クロノス「まったく、このバカ息子は……」

すると今度は入口の方に別の人影が見えた。それはゼウスの妻であるヘラだった。

ヘラ「お風呂……一緒に入っても……」

ゼウス「え!?」

ヘラ「いいですかぁ~~~♡あなた♡ 私と久しぶりに……♡」

そしてヘラも先ほどのゼウスのように堂々と進んで来た。

ゼウス「いっいや!ヘラちゃん!悪いけど私もうあがるから……!」

急いで風呂から逃げ出そうとしたゼウスをヘラは逃がさないように壁に押し付けた。

ヘラ「いいじゃあないですか……家族なんですから♡」

ヘラクレス「じゃあ俺もうあがるから。」

クロノス「じゃあ私もあがるか。」

ゼウス「え!?ちょっ……!」

そしてゼウスはヘラと2人きりになってしまった。ゼウスの目の前にはタダでは出させてくれなさそうなヘラがいた。

ゼウス「オワタ……」

③思春期
アトランティス「ニライカナイ、少しいいか?」

風呂場に行くニライカナイにアトランティスが話しかけた。

ニライカナイ「どうしたアトランティス?お前が話しかけてくるなんて珍しいな。」

アトランティス「お前、水風呂は大丈夫か?」

ニライカナイ「水風呂?大丈夫だが、どうしてだ?」

アトランティス「我々とお前は似たような存在だ。だから少しでも交流できればいいと考えてな。どうだ?」

ニライカナイ「良いだろう。付き合ってやる。」

そしてアトランティスに連れられ、水風呂に連れてこられたニライカナイは衝撃を受けた。なんとウンディーネとスキュラが一糸纏わぬ姿で水風呂に浸かっていたからだ。

ニライカナイ「なっ何で!?混浴!?」

アトランティス「水風呂は使うのは我々しかいないからコスト削減のために混浴にしたそうだ。」

ウンディーネ「遠慮は要らぬぞ。早く入れ。」

スキュラ「ニライさんここに来るの初めてですね!」

そして風呂に入ったが、ニライカナイは全身が暑くなり、端に寄っていた。裸の女性2人と混浴は思春期のニライカナイにとってとんでもないことだった。

アトランティス「? どうしたニライカナイ?まさか熱いだなんて言い出すんじゃないだろうな?」

ニライカナイ(いや別の意味で暑いんだけど!?早くあがりたいんだけど!?)

ウンディーネ「何故そんなに端にいる?」

ニライカナイ(いや寧ろタオルも巻かないでよく居られるな! 直視できるわけない!)

スキュラ「熱でもあるんですか……?」

スキュラがニライカナイのことを心配して近づいてきた。その時、スキュラの胸がニライカナイに当り、ニライカナイは限界に達した。

ニライカナイ「ウォォォォアァァァァァァ!!!!」

その後、ニライカナイが鼻から大量出血して運ばれたのは言うまでもない。

④エデンのお悩み相談
広間にしきりに果実を食べている男女2人がいた。彼らはエデン。男性の方がアダム、女性の方がイヴである。2人は中毒に陥ったようにしきりに果実を食べていた。そこにヤマタケの剣でもある天叢雲が来た。

天叢雲「お、こんなところで会うなんて珍しいな。 てかそれ食っててうまいの?」

アダム「絶品だよ。」

イヴ「これ無しの生活なんて考えられないわ。」

天叢雲「そっか。ま、いいけどさ。 少し相談してもいいか?最近タケルが冷たくてさー、すぐに服着ろとか大人しくしてろとか言ってさー、アタシどう思われてんだろうなって。」

それを聞いたアダムは天叢雲の前に禁断の果実を差し出してきた。

アダム「よく分かんないけどとりあえずコレ食べて元気出したら?」

天叢雲「いやそういうのじゃなくて。」

するとイヴも天叢雲の前に禁断の果実を差し出してきた。

イヴ「食欲無いの?ならこれでも食べて元気出したら?」

天叢雲「うーん……」

そして後日、ヤマタケが怒った様子でエデンを訪ねた。その手には武器となった天叢雲が握られていた。しかしその形は以前の形とは異なり禍々しい形になっていてオーラも禍々しかった。

ヤマタケ「おい貴様ら、我の剣が魔王の剣みたいになっているんだが?」

アダム「あれ?剣変えた?いいと思うよ。」

イヴ「うん。とても素敵だと思うわ。」

ヤマタケ「良くない。誰のせいでこうなった?」

すると剣が天叢雲に戻った。しかしその腕はまるでアダムとイヴのように変型していた。性格が蝕まれていないのは加護のおかげだろうか。

天叢雲「コレ食ったら悩み事どころか疲れまでスッキリしちまった!タケルもどうだ?美味いぞ!!」

ヤマタケ「人の剣に何したお前ら」

その後、何とか元に戻った天叢雲だった。

END

説話詰め合わせ③

久しぶりの投稿です。
風呂ネタ多いですね

説話詰め合わせ③

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-02-10

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