【あらすじ】 質屋のエバちゃんに教えてもらい、〈夢見〉になる修行をはじめた睡《すい》。出会った花屋の男から、夢の中で不思議な花をもらう。その花は、願い通りの夢を見ることができる特別な花だった。優しい物腰の花屋だが、睡が花屋の男と関わることを守《もり》は快く思っていないようだった。……守の過去にふれる第五話。
そんな日には ミルフィーユ 喋らずに食べきると願いが叶うというミルフィーユ 友達と和解するためのミルフィーユ 一足先に逝ってしまった妻へ捧げるミルフィーユ ずっと会いたかった幼馴染とのミルフィーユ 前から持っていた夢を叶えるためのミルフィーユ そして、願いを叶えるために奮闘するマスターの、ちょっと不思議な物語。
白い息が締め切った窓硝子にぶつかって楕円形に広がった。それは知代圭介の吐き出した深い溜め息であり、部屋の中にまで侵入してくる冬の寒さを物語っていた。/2014年製作。古い作品です。稚拙すぎて恥ずかしいのですが自分が書きたいことは伝わってくるので記念として投稿しておきます。
最悪だ、と思った。開け放した窓からは夏日が差し込み、蝉の声は戦争のように苛烈。それだけでも最悪なのに単位が危ないと担任から忠告され、夏休み返上で補習に出たら不良で有名な沢渡彩華が隣の席だった。/2019年製作。投稿サイトの企画に参加するために書いた作品です。
幼なじみの亜希穂は勉強が大嫌いだった。小学生の頃は一秒たりともじっとしていられず、休憩のチャイムが鳴ったと同時にグラウンドに走り出す彼女の後ろ姿を裕太はよく覚えている。/2019年製作。投稿サイトの企画に参加するために書いた作品です。
「どうしたんですか? 二億五千人目の調律師」/2019年製作。投稿サイトの企画に参加するために書いた作品です。
「二階堂様ですね。お待ちしておりました。それでは、これまでの人生で二番目に大切なものを買い取らせていただきます」/2019年製作。投稿サイトの企画に参加するために書いた作品です。
小説の真似事だと言って私は眠りについた。最後に見た彼の姿はひどく不安そうで「百年も待てない」と顔に書いてあるようだった。私は「百合の花でなくとも、きっとあなたの前に現れます」と心の中で呟く。/2019年製作。投稿サイトの企画に参加するために書いた作品です。