四方の壁が本棚になっている部屋で暮らしていた男が、燃える町中のクリームパンを女子高生と一緒に駆逐してきます。
柴田が斎場に着いたのは、式の二十分前だった。入り口には『鹿苑寺正三郎氏お別れの会』との立て看板が掲げられている。早すぎたのか、まだ人は少ない。受付に行くと、親族らしい老人がポツンと座っていた。老人は、参列者としては若すぎる柴田をいぶかしげに......
小学校の節分行事。先生である私は、節分にまつわる昔話を始める。秘かな思いを胸に抱いて。 2007年初出 ※ホラー要素有
一生懸命に話す傍らの女性を愛おしく感じながら、君の笑顔が何度も脳裏に過ぎった。ひょっとしたら悪趣味なのではなくて一途なだけかもしれない、そんな気づきには蓋をするに限る。
自分以外の誰かからいただいた3つのお題を使ってSS