旅
あの山の向こうへ
あの雲の向こうへ
今日こそは行ってみよう
きみは自転車
あなたは自動車
ぼくは電車に乗って
それぞれの旅へ出かけよう
きみはベルを響かせて
あなたはベースを利かせて
ぼくは弁当食べて窓にもたれかかって
それぞれの旅へ出かけるんだ
忘れものはないように
ポケットの中は空っぽにして
忘れものはしないように
ポケットの中に記憶を詰め込んで
きっと帰ってきたならそのときには
そのときにはきっと旅の思い出を
ぼくの語る思い出を聞いてほしい
だから無事に帰ることを願ってほしい
あなたはここにいてほしい
帰る場所をどうぞ守っていて
ぼくはきっと素敵な旅をしてくるから
旅