一人の男が暗闇の中を歩いています。なぜ男は歩いているのか、定かではありません。男が一休みしようとすると背後から声をかけられます。その声は休むと時間に置いて行かれるといい、男を急かします。歩き続けながら男は声といくつかの会話を重ねます。声は男に過去を振り返るのはよくないと言います。男も過去を振り返る主義は用いていませんでした。会話が終わり、家に戻った主人公は思わず棚のアルバムを手に取ります。
アリストテレスの詩学の骨子は単純明快でいて使いやすい。が、一言で言い表せる体裁はとっていない。よくまとまっているかわりに、部分だけ読んでも感心は呼ばない。残っているもので26章あるのでそれぞれの章を簡単に要約してみる。 1章 これから語ることは創作行為とその機能についての話だ。創作を一括して既定するならばそれは描写行為(まねること)である。描写は1、手段、媒体2、対象の性格、3、様式の三つの項目で分類できる。 1について、手段とは使う道具は何かという話だ。
素朴な牧人の青年メロス(Möros)は、人間不信のために多くの人を処刑しているシラクスの暴君ディオニス王の話を聞き、激怒する。そして王の暗殺を決意する。しかし、あえなく衛兵に捕らえられ、即刻処刑されることになる。 メロスは親友のセリヌンティウスを人質として王のもとにとどめおくことを条件に、妹の結婚式に出るため三日間の猶予を得る。 王はメロスを信じておらず、死ぬために再び戻ってくることなどはないと言いのけた。