浦島草の根には芋がある。そこに吸い込まれる、子供を亡くした母。
裏島草を染料として染めた着物は、着ると妖艶になる。
浦島草しか庭に植えず、浦島草に取りつかれた男の話。
寺の尼さんが死んだ。その脳は火葬にしても石として燃えずに残った。はたして、その尼さんの正体は。
石段の中に女の人がいる。そう叫ぶ男の子。
林の中に迷い込む、ウラシマソウの群れに囲まれ古い社が現れる。そこに女の子が一人、苦しく悶え赤子を産む。
神社の鳥居の石に女の子が腰かけて泣いている。近所の人が何とかしようと集まっている。女の子を持ち上げようとしても持ち上げることができない。僕はそれを見ていた。
蝙蝠が大鴉に一目ぼれ、追いかけて背中によじ登ろうとするのだが、振り落される。
公園の山柿の木の上で猫が蔦でぶらんこをしている
お地蔵さんの脇でコップ酒をしているじいさんがいる。