碧(あお)と蒼(あお)。あいつと私はまさしく”正反対”…。なのになぜか互いに惹かれていく二人。激しくぶつかりながら交差して、 やがて一つの音を紡ぎだしていく…。
1980年代初頭のクリスマス、ディスコのホールで――名前も知らない女性と偶然再会し、抱き合いながら踊った密着チーク。その時間は夢と現実の境界に溶け込み、光と影が揺らぐ異界のような夜となった。
36枚。修正20220313。放課後の美術室。ある日、女生徒がわたしを描いてほしいと言って、セーラー服を脱ぎはじめた。彼女が最後に残した、『わたしは、幸せだった』の言葉が、今も忘れられない。――従妹に捧ぐ。
これはあの冬の日に出会ったヘレーネとの再会のためのパヴァーヌ 運命の人と出会うために生まれてきたから だから私は生きなくてはならない
大学の文芸部で副部長になった一花は、文芸部の危機に直面する。 不安定になった体制を支える根本的な施策がなく、立て直しにも先が見えない。 そこで一花は幼馴染の直美に助けを求め、旅に出ることにした。 独特な文化を守る南の島で、文芸部の未来を見つけるための探検が始まる。 *この作品は『文芸人のスぺレオロジー』の続編です
ゲリラ豪雨の夜、引きこもりだったお兄ちゃんが姿を消した。土砂崩れと、拾ったレモンイエローの石、そして東京からやってきた綺麗な双子の姉と弟。花奈子の周りでは不可解な事が次々と起こり、やがて幻のような獣が現れる。
思いついたシーンから、散発的に書いていきます。
ヒスイ様の企画 『救いの詩/滅びの詩 -世界が終わる時、ぼくらは-』の投稿作品です。 テーマは「絶望」です。 ※登場人物が絶望しているとは言ってません。 巨大隕石の衝突により人類が滅ぶと報じられた日 4人の生徒が学校に集まる。 緊張感なくボケまくる3人とツッコミ役の1人。 それでも最後の瞬間は迫ってきて……
冬の夜空に輝く夢幻の星々。 消滅した恒星から放たれた光は、湾曲した時空を経て僕にその存在を証明している。 死から生まれた輝き、目的のない旅、いつか終わりが訪れるのだろうか。 誰もが暗幕の星々の美しさに魅了される。 果てしない旅、ここにたどり着くまでに何億光年の間、闇を照らし続けて来たのだろう。 人は明日を思い夢を語るが、過去だけが存在する。 今に留まることさえ出来ない。 僕の夢はすでに過ぎ去り、残された時間はさほどの意味も持たず過去へ書き変わって行く。 未来を刻む時計は、終焉へむかっている。 もっと早く気づくべきだった。 忘れられない時、叶えたかった夢。