デートの申し込みのつもりが相談部での小旅行になってしまった鞘脇の企画した遊園地行き。そこで渡海がとある事件に巻き込まれてしまって・・・。
部長、布施が食中毒で入院してしまった。それでも舞い込む相談部への依頼。今度は美術部の3年生。さぁ、残された部員たちでどう立ち向かう?
生徒会相談部。それは生徒たちから寄せられる悩みを迅速に解決す部署。そんな目的で集まった部員たちは個性派揃い。部長の布施に密かにあこがれる鞘脇は、布施の目に留まるように必死に努力するが・・・。
名村道也 二十七歳。S病院で28日午前3時に死去。告別式は30日午前10時より町番地にて。喪主は妻貞子。 彼は正義だった? 私は彼の正義の素だった?
創立71年目を迎える私立鳳凰学院に入学した斉藤光太郎。 遅刻常習犯である光太郎がある日の放課後、生徒会に呼び出された事から彼の学校生活は大きく変わってゆく。
そんな彼に、私は優しく語りかけた。そうだ、もう終わりにしよう。そんなことを思った。「私、季節の中で冬が一番好きなんだ。それと、冬に咲く花も好き。何でだと思う?」
遣らずの雨と共に、今年もまたこの町に梅雨が降りたった六月。隔絶された小さな町で、若者たちは己の過去と未来の隙間で、立ち止まっていた。 個々の人間性を問う、 人と時の、青春群像劇。
曲は、モーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』。言わずと知れた名曲。彼女は音の流れに寄り添うように、内側にある凝り固まったものを解き放つように、緩やかに体を揺らして、弾いた。
少し先の未来。小型ホログラム装置”スキンボックス”が開発され、人々は自分の容姿を変えるホログラム ”スキン”を投影して、手軽に理想の容姿を手に入れられるようなった。やがて、スキンは社会に浸透し、生身で歩く人間はほとんどいなくなった。主人公もその一人。日々スキンを変え、理想の自分を楽しんでいた。 ある日、街でスキンをつけず生身で颯爽と歩く女の子と出会う。気になった主人公は、スキンを変えながら彼女の後を追って行くのだが……。 そして同じ頃、街頭でスキンが一斉に悍ましい姿に変えられる事件が発生する。