生まれて初めて見た「くるみ割り人形」に主演した私の敬愛するバレリーナ・森下洋子さんについて書いた、舞台感想です。
12月のある日。 「くるみ割り人形」を見に来た、見も知らぬ男と女。 クララを踊る一人のプリマバレリーナが、50年バレエを踊り続けて来たことで起こった、一組の男女の30年を超えた奇跡の再会の物語。
【意識は、宇宙の見る一瞬の夢】 誰かが言った。 無から宇宙が生まれるなら、既にすべてがそろっている宇宙から、人間の脳のように、意識があり、思考する存在が生まれる可能性の方が高いという。 それが、ボルツマン脳だ、と。 - 詩 - 宇宙 - もしも - ボルツマン脳 - 水槽の脳 - 意識 - 自我 - エゴ
『アウロラ写本』 それは紀元前を生きた者達の歴史と世界の成り立ちが語られている一方で、未完の神話としても有名だった。 「六百年もの間、途絶えることなく続いた『災禍戦争』の時代――それを神々の争いと呼ぶのなら、きっとその人にとって神話たりえるだろう」 死の島に漂着した青年は、聖書に語られていない空白時代を知っているという隠者と出会い、物語は語られる。 青年は息も静かに居住まいを正した。 己の人生においてなにか変化をもたらすだろうことを感じ取ったのだ。 「さて、どこから話すべきか……そうだな、やはり黄昏の女神アーミラから始めよう。 苛烈を極めた時代を生きた、彼女達の物語――」 ❖ ❖ ❖ 異世界の空気感を表現するため文体を硬くずっしりしたものにしています。 戦闘描写や伏線も盛りだくさんなので是非読んでみてください。