パパが木になった実を発行させるために粉をまぶした。粉は果物を甘くする虫たちだ。甘くなった果物をがぶっとかじった。おいしい。パパが唾液の中の果物を甘くした虫を顕微鏡で見せてくれた。
「これは秀蓮、あなたのことではないでしょうか」 瑛仁がさらにページをめくると、『C―001』の部分が『N─001』『N─002』と、数字は082まで続いていた。
杏樹はまだ知らない。自分の中に『他人』が住んでいることを。それを知ったら、杏樹は……?
怪談のドキドキと先生に見つかりませんようにというドキドキと一ノ瀬君と一枚の布団の中にいるという嬉し恥ずかしのドキドキに、私の胸はもうドキドキドキドキ……。
京橋茂は、絶望感を滲ました立嶋琴音のせいで、学校をズル休みする羽目になってしまった。 しかも、流れで嫌いな葛木菜由子の家に行くことになった。 葛木の家で立嶋の悩み相談に乗ったが、思いのほか早く解決したので、帰ろうとしたが葛木に引き止められてしまった。仕方なく、今日の授業を教えてもらう条件で留まることにした。 そこで半年前に葛木の取った行動の全容が語られるのだった。
京橋茂は、将来の為に同級生二人を受け入れるかたちで協力を求めてみた。条件としては長期にわたり縛ることになるので渋ると思ったが、思いのほかあっさり引き受けてくれるのだった。 その後、妹の友達である未来の悩みが解消されるのだが、そのことによってもう一つの問題も解消する必要が出てきた。そのことで未来が助けを求めてきたが、茂は突き放すかたちで自ら解決するよう促すのだった。