蝶の見た夢

夜明けに怯えて 遮光カーテンを縁まで閉めて
朝の訪れに 眼を閉じ 耳を塞ぎ 口は嫌だを繰り返す

どうか 明日が来ませんように
どうか 今日が終りますように
どうか 昨日が消えますように

祈りをながら 悲鳴を上げて
どこにも 存在したくない

私は 蝶の夢のはずなのに
終わらない夢に舞い続ける

蝶の見た夢

蝶の見た夢

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-26

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