『宇宙行きのお客様は三番ゲートまでお越しください』 空港にアナウンスが響く。
雨が降ると、私はカイに会いに行く。耳の中で波の音が聞こえる。カイが呼んでいる。死んでしまったカイの元へ、私は早く行かなくてはと思う。私は雨の中、海を眺めながら缶ビールを飲む。私はお酒がやめられない。私は長雨のようにお酒を飲み続ける。私はカイを殺してしまったのだと思う。
明晰夢。 最終夜。 オレンジピンクの髪の女の子。 あれは、いつ見た夢だろう?
陰陽
自分という存在がちっぽけでも生きているだけで何某かには影響を与えているものです。
未来。からだが透明になる病がはじまった。透明病に対する医者の記録である。