手の甲

鳥のさえずり
薄く伸びた雲のすきまから
わずかにみえる水色
湿気を含んだ風が
僕の頬を撫でる
だれかの家の塀の上
猫が舐める手の甲
たとえ掴めなくても
そこにある日々
ありがたさは
まだ、感じないな
てをのばす
ぽつりと濡れる
手の甲

手の甲

手の甲

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-08-26

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