「家族を助けてくだされば、この身を捧げます」 桜降る、とある春の日。 凶賊の総帥であるルイフォンの父のもとに、貴族の少女メイシアが訪ねてきた。 凶賊でありながら、刀を振るうより『情報』を武器とするほうが得意の、クラッカー(ハッカー)ルイフォン。 そんな彼の前に立ちふさがる、死んだはずのかつての血族。 やがて、彼は知ることになる。 天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、『di;vine+sin;fonia デヴァイン・シンフォニア計画(プログラム)』によって仕組まれたものであると。 出逢いと信頼、裏切りと決断。 『記憶の保存』と『肉体の再生』で死者は蘇り、絡み合う思いが、人の絆と罪を紡ぐ――。 近現代の東洋、架空の王国を舞台に繰り広げられる運命のボーイミーツガール――権謀渦巻くSFアクション・ファンタジー。
突如発生したアタエルカの異変。状況把握の為に動こうとするロイド達の前に謎のおじさんと聖騎士が現れる。 聖騎士が残した意外な言葉にロイドたちは―― そして始まる女教皇の計画。その最終目標とは――
「星の王子さま」は一人きりで寂しいと感じていたけれど、孤独を感じることすら相手があってこそのことではないのかと思い、このお話を書きました。あっという間に終わってしまいます。悪しからず‥‥