「ねぇねぇキミ、学校は??」 学校から逃げ出してきた少年、倖田類(るい)。 行くところもなく、村で一番大きい病院のすぐ側にある公園のベンチに腰掛けた。 突然現れた少女、桜井蛍(ほたる)。 彼女と接するうちに、心が変わっていく類。 しかしある日、運命の時を迎える──…。
親の言いなりになっている少女、西園寺李花(りか)。 彼女は、“親”という檻から抜け出せず、言いなりになっている。 彼女には、幼い頃から決められた婚約者がいた。 しかし、愛しても、愛されてもいない彼と一緒になることに疑問を持っていた。 そんな中出逢った、江藤翼(つばさ)。 彼が、枯れた李花の心を満たしていく──…。
男子高に通う逢坂廼(のぞむ〕は女子との触れ合いを夢見ていた。そんな廼にありえない知らせが!!なんと転校することに!その転校先は《女子校》!?男が女子校に通うなんて前代未聞!!
大学でもないのに、モダンジャズ研究部(通称“ダンモ”)がある、東京都立、サルビア高校。幸運にもそこに合格・入学してしまった、女の子。古い縁の先輩に導かれ、ダンモへ向かいます。もちろん、音楽経験は、ありません。
※完結済み クリスマスまでの数日間。一日、一話~二話のペースで書いて行きます。一章ごとにジャンルの違うお話です。 Ⅰ:現代ファンタジー。成長することに悩みを抱えてしまった女性が、少しの間の休暇を過ごした観光地の群島で体験した、不思議な夜の出来事の話。 Ⅱ:ファンタジー。世界の情報の全てが集まる≪アカシックレコード≫の編纂が行われる城。そこに住む、二人の編纂者と、見習い二人の日常の話。 Ⅲ:四度目の世界大戦のあと、人類には新しい革命の形がもたらされた。それは、最小の犠牲で行われる革命。けれど、心の重さは、それで計れるのだろうか。 Ⅳ:祈りのとき。幼子たちの心は、世界と共に。
と言うのは…おねぇさんは結構、人の目を気にするタイプですね?常に他人から見られていると言う自意識が強いというかぁ、まぁ実際そんなに他人なんかおねぇさん何か見ていませんよ
私の態度に頬をプクーと少女は膨らませて天幕の裏に入ってしまった。だがすぐさまに出てきて両手に新しい代物を私に見せてきた。 金魚鉢だ。透明な器に一匹の出目金が尾を揺らして泳いでいる。 「出目金ちゃん、出目金ちゃん、この男が思っている事を映し出してちょうだいな」
夜の市場に出店するのは、 小さな船の上でお店を構える双子の兄妹。 仕入れ係の賑やかな兄、売り子をやってる愛想の悪い妹さん。 とても珍しい商品には逸話がたくさん詰まってる。 制作秘話から手に入れる過程。 妹さんの気さえ向けば色んな話を聞かせてくれる。
ハネムーン。珊瑚の産卵する満月の海に遊ぶ二人を、人魚の群れが襲った。男は生物学者として人魚を追い、その成果は着実にあがりつつあったのだが、突如として、警察の手に落ちてしまった。 いわれなき罪を叫ぶ男が暴いたおぞましき人魚の生態。人類に未来はあるのか。男の訴えは届くのか。全てはこれを読んだ者にかかっている。 暴かれた人魚の生態の一例:人魚は上しか向けず、汗をかかない。臍で呼吸をし、常に鼻水を垂らしている 他。