一話完結です。「ぼくは覚えている。 蝉の喧しい茶色い肌の傾斜を、まだ成熟しきらない関節に力を込め、緑の中心を目指している。大気が孕むひりつく熱は、互い違いに並ぶ樹と、それらが蓄えた葉に遮られている。山毛欅と櫟の卵塊が散り乱れる、その地の表に、綺羅と……
その春、僕は告白が出来なかった。春と言っても、それは入学式ではない。入学早々、一目惚れをしたもんだから真っ先に告白をしに行ったというわけではないのだ。 でもそれになぞって例えるならそれは、 『真逆』 だと思う。 春、 三月、 卒業式、 まだ桜の花びらが舞う中学校で、僕は卒業式に好きな女の子――咲《さき》――に告白をしようとしていた。
どこからともなく聞こえる「人類を救え」という言葉に命じられ、奇跡を実行していく瀬底に、それを目の当たりにして驚嘆する空手家大城の二人の織りなすコメディ
最強のサイキックと呼ばれ、名を隠しながらサイキックの少年少女を手助けする女性がいた。四人の関係を見た彼女は、彼らに休息を命じる。 「子供らしいことをしなさい」 そう言った彼女は、四人の少年少女に様々な条件を付けた。その一つに、男女二人で一組ずつに分かれて行動せよというものがあった。 星をみるひとの二次創作です。しば×あいねのカップリングものです。 微笑ましいほのぼのを目指しましたが、二人とも頭が回るため妙な方向に議論が進みます。
世界は前文明世界のオーバーテクノロジーの発掘およびその技術を運用することにより 歴史の浅い現文明世界が支えられていた。 そんな世界に生きる少年ウィルは、10年前に行方不明となった父親が残した遺物が ある座標を指していることに気づく。 どこかで燻っていたウィルは決意した。 絶対侵入不可侵領域とされている海域への突入を。 たどり着いたその先は遺物が遺物ではなく現在形で活用されている高度な世界だった。 勝手についてきた妹が何故か嵐の中心となり、父親探しはいつの間にか大きな物語に巻き込まれていく。 その先で蒼き眼を持っていることによって災厄呼ばわりされ、英雄呼ばわりされ、 ウィルの運命への反逆が世界の理と彼女の願いが始まる。 世界が運命が俺たちを否定するなら、俺がそれを否定してやる。 俺たちの覚悟を選択を認めさせる。なかったことになんて許されない
BL掌編7つのまとめ。 ――Er hat himmelblaue Augen und durchbohret mir mit Blicken.
僕らは古い女神の名残だった。 僕らの手のひらの上で、命は本当に容易く壊れたし、生き生きと育まれた。 僕らはいつも一緒だった。 けれどある時、君は僕に、小石を投げつけるみたいに別れを叩きつけた。
恋愛、友愛、親愛、他愛、自愛、家族愛 ―― 「愛」以上に、数多の状(かたち)をもつ心緒(しんしょ)無し 「心緒」…… 心が動く糸口、思いの端々 「状」…… ものの様子や姿、ありさま、おもむき = 『感情』