事故で両親を失った僕のもとに、突然現れた女の子。 そのことのやり取りを通じて、一歩だけ踏み出せる力を取り戻すノスタルジー系短編小説。
死の神と出会ってからというものの、生きる意味は良い意味で失われ始めていた。 しかし終焉のときは刻一刻と近づいてくる。僕は死の神と出会うまでは、むしろ望んでいた。
聞き覚えのあるオカリナの音。きしむ船内で目を覚まし、その音の元へと足を運ぶ。 翼人は翼に風を受け、夜を楽しんでいた。オカリナの音が、その子を優しく包み込んでいた。
2007年の処女作。SONYdigital entertainment serviceで公開していただいたりした思い入れの強い作品です。