見習い天使と見習い堕天使が、天使と堕天使になるための修行の物語。第六章 堕天使へのセカンドステージ
見習い天使と見習い堕天使が、天使と堕天使になるための修行の物語。第五章 天使へのステップⅡ
日光街道を今市宿めざして急ぐ一人の男があった。 宇都宮宿を出れば7里、宿なしで日のあるうちにつける距離である。 男の足は急ぎの足になる。江戸を立って草加の宿、古賀宿、宇都宮宿と泊まって来た。 三度笠を目深にかぶり、引き回しの道中合羽で身を包む姿は渡世人風であった。 渡世人にしては長脇差が見えない。代わりに背中に何やら大事そうな風呂敷包みがたすきにかかっている。
見習い天使と見習い堕天使が、天使と堕天使になるための修行の物語。第四章 堕天使へのファーストステージ