恋、してますか?
私はあの人が好き
本当にそうだろうか?
だって、ずっとあの人のこと考えているんだもの
偶々じゃないのか?
みんなが噂するから、
あの子が目立つから、
それだけなんじゃないのか?
でも、好きってそういうものじゃないの?
偶然出会って、
小さなことで相手を気にして、
そして自分の気持ちに気付く
それが普通の「恋」じゃないの?
ならば相手が、
どんな容姿でも、どんな性格でも、どんな立場でも・・・
それでもずっと気にしてるから「好き」になるのか?
なってみせるわ
それが「愛」というものでしょ
じゃあ、君は相手が誰でもいいんじゃないか・・・
そんなことないわ
だって、そうだろう
容姿も性格も才能も財産も社会的地位も
関係なく好きになるなら
相手が誰だっていいってことじゃないか
そんなことはないわ!
あの人だったから好きになったのよ
たとえ顔が焼けただれても、
たとえ私を殴ることになっても、
たとえ全てを失うことになっても、
あの人ならば「好き」だと言える。言ってみせる。
どうしてそう言い切れる?
だってそれが「運命」だから!
私とあの人は赤い糸で繋がっているから
そんなものは思い込みだ
こじつけるための理屈、ハリボテさ
ハリボテで始めた恋愛はすぐに燃え尽きる
何となくで始めた方がまだ長続きする
じゃあ、「恋」って何!「愛」って何!
あなたにとって何なのよ
「恋」は恋愛を始めるまでのゲーム
「愛」は結婚してから死ぬまでの土台
恋愛は主に交際から結婚までの期間のことさ
どれにとっても過度な「好き」はいらない
行き過ぎた「恋」も、
行き過ぎた「愛」も、
ただ破滅を呼ぶだけだ。
だから俺には「好き」という感情がわからない
可哀想な人。
思考の上でしか生きれない哀れな人
幸せを受け入れられない哀しい人
でも、大丈夫。
あなたは私で、私はあなたなのだから
今はそれでいい。
そのうち経験できるから
自分でも理解出来ない大きな気持ちを、溢れる心を
だから恐れないで、怖がらないで
私の中の私さん
一緒に進もう
長い長い、人生という名の旅路を。
恋、してますか?
その夜、一人の少女がちょっとだけ大人になりましたとさ
ってな感じで一綴りしたわけですが、いかがだったでしょうか。
青春真っ盛りの大人になりかけの子供、略して「ことな」の葛藤を書いてみました。
実はこれは実体験がちょっぴり含まれてまして、私も書きながら遠くない昔を思い出しておりました。
え?私の話はいい?
そうですよねー。誰も興味ないですよねー。
では気を取り直して、まあ何が言いたかったのかというと
「好き」って結局どういう気持ちなのかってことですよ
終わってみれば、「何で付き合ってたんだっけ?」なんてことを経験したらば、
一度は考えるテーマなのではないでしょうか。
いつも投げかけだけですみません。次回作もよろしくお願いします。