「――君の神様で、いたかったんだ。」 卒業式の日。後輩である乃々花と再会したことをきっかけに、三谷は消えた友人・奏のことを思い出していた。 美術部の部長にして、変人。三谷に居場所を与えてくれた、恩人。 そんな彼が、なぜ何も告げずに去ってしまったのだろう。 強気を装った眼差しを向け、乃々花は言う。 「美術室に行きましょう、三谷。一緒に奏を探しに行きましょう」 これは、ありふれた青春のお話。 神様でいるために消えることを選んだ一人の少年をめぐる、ただの思い出話。 (『y.m. vol.1』より)
今まで恋愛をしたことがなく、“キレイな恋愛”を夢見る、大学生の冬子(トウコ)。 同級生の貴人(キヒト)は初めて出来た彼氏。 だが、その貴人は『女の子を散々弄んで捨てた、相当な遊び人』という噂があって―――?!
北森高校に通う松原叶夢はある日突然メールが来る。「『ミッション』出席番号が奇数の人は学校に集まるように」親友の松浦結衣と一緒に学校に行くと憧れの高橋蒼汰や親友の速水優奈、そのほか数人がいた。そして突然の放送、「『ミッション』に逆らった者は抹殺」されるようだ。教室内の人は来て居ない奇数の人に電話を掛けるが音信不通。そして生きて帰るには10時までに最後の1人にならないといけない。高等学校の中の殺戮ゲームが今、始まった・・・・・
通勤電車内での化粧は、人々の神経を逆なでする力を持っています。 はしたない行為に蔑み(さげすみ)の視線をくれる人々。 ある人はあきれ返り、ある人は軽蔑・・・やがてそれは怒り代わっていく。 しかしそれを承知の上で今日も、化粧する女が一人います。 彼女の目的は、なんぞや?。
ある村の外れの王宮に侵入者が! この侵入者はなんでも知っていた。 私が吸血鬼だということも自分が吸血鬼だということも! そしてこの男に連れられ魔界に! 魔界で不思議なゲームがあり・・・。