えがお

短編集。

短いけど読んでください。

もうひとつも公開中・・・

すまいるすまいる

いつも笑顔でいた。

つらいことあってもずっと笑顔でいた。

ねえ、どうしたの? なんで離れていくの? どうして?

そうか、ぼくは「死んだんだ・・・」

気付けば、ふわふわ浮かぶお空の上、地上を見る。

なぜか怖くない。周りをみる。

かの昔一緒だった、友人がいる。

ありがとう、もう一度いえた。

だって、僕を守ってくれた。僕を友達だといってくれた。

昔々、笑うことも知らなかった少年。

いつも孤独だった。独りだった。

そんなとき、僕に声をかけてくれた。

「いっしょにあそぼう」

太陽みたいな笑顔で、僕の手を引っ張ってくれた。

彼の笑顔に触れるたび、いつしかその少年は笑顔を見せるようになった。

また生まれ変わっても、また友達でいてくれるよね?

そのときはまた僕は笑顔でいるよ。

H25.10.1 fin

えがお

えがお

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-23

CC BY-NC-ND
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CC BY-NC-ND