茸の寓話風小説
漁港の祭りで、四人の若者が担いでいた神輿に赤い茸が生えた~
その小さな無人島には、洞窟の中に、胞子を舐める女が住んでいた。
レントゲンで調べると、患者の胃袋の中に茸が詰まっている。
タクシーの客が、必ず茸を食べる。なんだろう
鍋から松茸が出てくる。毎日松茸を味噌汁で食べる男の末路は。
雪の上を茸の子どもが遊んでいます。
鉢植えのポックリンの木の根元から茸が生える。
自分の影が茸の形に!
三人の旦那を茸で殺した老女の物語
林の中に迷い込む、ウラシマソウの群れに囲まれ古い社が現れる。そこに女の子が一人、苦しく悶え赤子を産む。
石段の中に女の人がいる。そう叫ぶ男の子。
寺の尼さんが死んだ。その脳は火葬にしても石として燃えずに残った。はたして、その尼さんの正体は。
浦島草しか庭に植えず、浦島草に取りつかれた男の話。
裏島草を染料として染めた着物は、着ると妖艶になる。
浦島草の根には芋がある。そこに吸い込まれる、子供を亡くした母。
真夜中林の中からギャーと悲鳴が上がる。少女が一人夜中に訪ねてくる。
なくしてしまったものも、置き忘れた夢も、 きっと、どこかで生きている。 誰かの"さよなら"が、あなたの"はじまり"になる物語。
それは、たった一粒の未練。