籤引き
神はいるとか
救いはあるとか
そのような主張には賛同しかねる
現実はどうだ、救われた人がいれば
救われなかった人もいる
神がいるのなら、神に意思があり
作為的に救う人を選んでいるということだ
これが神が差別をすることの証明だ
俺はそんなものを信仰する気はない
信仰すれば救われるというのは瞞しだ
信仰していたのに救われなかった
そんな人間は腐るほどいる
信仰しようとしまいと、それは人間が
決められることの埒外にあるものなのだ
籤運が悪かったばかりに救われませんでした
はい、そうですかとなるか?ならないだろう
信仰とは意識と無意識の狭間にあるもの
無意識に傾く時にその陶酔は生まれる
だが俺にはそんな陶酔は必要なく
差別的な神も作為的な救いも必要ない
籤引き