第一話一コマ目。ベレー帽を被った二等身の男。手には身長と同じくらいのペンを持っている。吹き出し「こ、ここはどこだ?」第一話二コマ目。男は周囲を見回す。吹き出し「いつの間にか変なところに来てしまった。早く仕事場に戻らないと、締切りに…
森の中に善人が一人いました。その時は、周りの草木や小動物などとも話せていました。 新月と満月のとき、善人は胸の内になにかもやもやを感じていました。 しかし善人は森の中で、同じ姿のものに出合い、どんどんと出会い、集落をつくります。そこに住んでいた生き物たちはびっくりしました。そうしてより良い生活のためにいろんなことをしていきます。塀をつくったり、もやもやが気にならなくなったことで夜遅くまで活動できるようになったりと。 ある善人がまた森で人に出合い自分たちの集落に誘ったが、断られたと騒ぎます。その人は森が作り出した「キジン」だと叫ばれるようになりました。 そして、食べ物の分け前で、トラブルが起き「悪人」がでました。 集落にいたある者―「キジン」は、一連の出来事を書いて集落を去ります。それはのちに文献になるものです。
夏休み突入! 遊ぶ予定にウキウキするロイドの前にあの漢がやってくる 一気にかき乱される『ビックリ箱騎士団』はモヤモヤのまま―― 一方、かつてエリルをさらおうとしてロイドに撃退された男、プロゴの前に金髪の美男美女が現れる
彼は朝の通勤のバスで毎日、私の隣にかならず座って来る。 そこから始まる、この世界の何処かにでもあるかもしれない恋のおはなし。 完結しています。
自転車を乗り逃げされた町田くんに、私は千円貸しました。 翌日には返してもらったのですが、町田くん、今度は自転車のカギと、有り金全部を奪われて、その現場を一部始終目撃していた私は、結局、返してもらった千円を、また町田くんに貸してあげるのでした。
美術部員一人だけとなった文兎は気分転換に母校の小学校へと足を運ぶ。 自ら描く絵のポーズを決めようと教室を回っていると、六年前、当時小学五年生のころを曖昧に思い出すが多くが欠落しており、いつしかその空白を埋めようと記憶を頼りに自分だけの『秘密基地』を探す。 文兎は記憶の果てに誰も知らないような木造建ての建物へと行き着く。 そこで文兎は真冬なのに薄着の少女と出会った。 その少女は文兎へと言う。 「ひさしぶり」と。 二人の止まった時間は、やがて溶けるように動き出す。