魔王の指輪

【まえがき】
<魔王は憎しみによって生まれる・・・・・・>。というのは、
通説ですが、憎しみの対象がいつも同じような事に気づきました。

周りが悪い。環境が悪い。俺は悪くない。

でも、そんなのって誰でも思いますよね。
そこらへんの雑魚的な魔物になってもいいですよね?

そう。魔王は特別なのです。
特別な対象を憎む事により魔王になるのです。

そんな想いから、書いてみました。

限りある人生の中で、15分という貴重な時間を頂き、
この作品を、最後まで、お読み頂けると幸いです。

 屏風のような山々を背に、なだらかな丘陸が広がっていた。
そこには、西にひとつ。東にひとつ、丘陸を開墾した農業国があった。
両国は、景色に溶け込み、それはとても美しかった。
その景色を見るだけでは、とても激しい戦いが繰り返されているとは、誰もが想像できなかった。

 さりとて、両国の関係は良好で、戦争などなかった。
討つべき敵は他にいたからだ。それは、北の山脈から次々と現れる ’魔物 ’だ。

「あいつら、東の国に行く途中の商人を全員、襲いやがった!くそっ!」
「西の国のある農家では、畑を全部やられたらしい.......。せっかく耕したのに、可哀想に......。」
「西と東の両国に魔物が現れるなんて、ああ。神さまは俺たちを見捨てたのか.....。」

 そんな声が、二つの国中で聞こえた。山から降りてくる魔物に人々は頭を悩まされていた。

 しばらくすると、西の国ではエドという者が、東の国ではディビという者が、武器を作り始めた。
エドは元々は薬の扱いに長けているものだったが、薬の調合と、銀や鉄の調合は似ていると言って、また、困っている人々を見て剣や槍といった、武器を作るようになった。
ディビは元々は指輪や、髪飾りなどの装飾品を作る鍛冶屋だったが、
彼もまた困っている人々を見て武器を作るようになった。

二人が作る武器は、素晴らしいものだった。
街で腕っ節のある若者は、エドとディビに武器を作ってもらい、剣士となった。
剣士は、王国に兵士として迎えられた。やがて多くの人々がそれに志願した。

 魔物を倒す兵士が増え、これまで戦争もなかった両国は、兵士に与える武器が圧倒的に足りなくなった。
西の王はエドに、東の王はディビに、沢山の武器を作らせ、それを国で買い取った。
エドとディビは、見たことのない金額を手に入れるようになっていった。それも毎月きちんと支払われる。
その為、両国の武器屋は、みるみるうちに大金持ちになっていった。

 西の武器屋のエドは、独身で独り身の男だったが、稼いだ金のほとんどを、孤児院に寄付した。
その為、エドは、とても子供達に人気があった。

 一方、東の武器屋のディビには、美しい妻と、ロビンという幼い息子がいた。
稼いだお金は、いつか何かのために必要だろう、と贅沢をせずに貯金をしていた。

 ある晩、ディビは酒を飲みながら、指にはめた指輪を見ていた。
いつもはめている指輪はディビが作った手作りのものだった。
結婚する時、自分の分と妻の分をペアで作ったものだ。

 指輪には、小さく羊の紋章が刻印されていた。羊は争いを好まない動物の象徴だ。
それを彫り込む事は、二人が常に平和を望むように、という誓いをあらわすものだった。
ディビは、その指輪を見ながら一日の労を労いながら、酒を飲むのが毎夜の愉しみでもあった。

 その日、いつもより酒に酔っていたディビは、グラスに入った酒を啜り、ぼそりと言った。
「このまま、魔物が北の山から、出続ければ良いのにな。そうすれば、永遠に金が手に入るぞ。」
ディビは本来こういう事は言わない男だ。ディビ本人も口にした途端、その言葉に驚いていた。
酒のせいで言った一言なのかもしれない、もしくは、冗談で言った言葉かもしれない。
ディビは、自分の心になぜそんな事を言ったのか聞いてみたが
酒の副作用なのか、高揚感に包まれ、どうでも良くなっていた。

 ただ、それを聞いていた妻は、ディビ以上に驚いて、そして冷めていった。
街中では、魔物に生活を脅かされ、畑を荒らされ、大事な商売道具を壊された人々が大勢いるのだ。
その人達の事を思うと、自分の夫の言葉がとても恐ろしかった。
そして、ディビが眠ってから、その晩のうちに、妻は息子のロビンを連れて家を出て行った。
リビングのテーブルには、妻用に作った指輪と
「あなたは、私の愛したディビじゃない」と、手紙が置かれていた。


 数ヶ月も経つと、ディビは仕事が終わっても家に帰らず、酒場で酒に溺れる毎日を送るようになっていた。
家には、妻と息子がいない。笑い声が絶えなかった家も、今では、耳が痛くなるほど静かだった。
心が潰されてしまう、と逃げるように、酒場に足が向いてしまうのだ。

 ディビは今日も変わらずカウンターに注がれた酒を見つめ、勢いをつけてその酒を煽る。
何杯も、何杯も飲む。それは、ひどく苦味を帯びた飲み方だった。金はある。武器を売った金だ。

いつもは、酔いつぶれると寝てしまう。そして、閉店間際に店主に起こされ、千鳥足で家に着くのがお決まりのコースだったが、、
この日、ディビを起こしたのは、店主の声ではなく、店の入口付近のテーブルに座った二人の若者の会話だった。

 目を閉じていると、雑踏の中からでも、不思議と声は聞き分ける事が出来る。
酒に酔っていても、それは可能だ。そして、それは普段の時よりも、鮮明に言葉だけが浮かんで頭に入ってくるようだった。
気心知れた仲間内で飲む酒では、心地良い言葉が聞こえてくるかもしれないが、この晩、ディビの耳に入ってきた言葉は違っていた。

「なぁ、知ってるか。ディビの出て行った奥さん、西の武器屋で働いているらしい。
まぁ、働き者で有名だったから、店主も、すぐに雇ってくれたんだろうな。」

「ああ、知ってる、西の武器屋も忙しいからな。しかも、その店の店主、たしかエドだっけ、そいつに惚れられてるんだろ?
ってことは、二人が夫婦になるのも時間の問題ってわけか。」

「うへへっ。それはすごいな。ディビの野郎はどんな顔をするかねえ。」

「ははっ。知らねぇよ、きっと稼いだ金で新しい女でも買ったんだろう。金はあるからな。あいつは。」

ガシャンという音が、酒場に響き渡る。
気づくと、ディビはその会話をしていた二人を殴っていた。二人が、飲んでいた酒のグラスは粉々に割れた。
酒に酔って、せめて頭の中ではと、妻と子供の笑顔を思い出している時に、一番聞きたくない話だった。






 魔物が齎す、悲しい朝と、冷たい夜が二つの国を何度も迎えた。
そして、ようやく気持ちの良い朝日が両国を包み込み、国中で祝砲があげられた。

かねてより、両国の選りすぐりの兵士達で編成した兵士団により、一匹の魔物が退治されたのだ。
山の洞窟の中で、漆黒の毛に覆われたその魔物を倒すと、今まで無限のように現れていた魔物が、
嘘のように現れなくなったのだ。その、漆黒の毛の魔物を、人々は”魔王”と名づけた。
「おい!魔王が倒されたぞ!」「魔王がいなくなったぞ!」「やったー!魔王がいなくなったぞー!」
既に屍となった魔王は、磔にされ、三日三晩、国民から石を投げられた。

国民達は喜んだ。街には平和が戻った。
そして人々は、武器を必要としなくなった。


 西の武器屋のエドは、武器屋から鍛冶屋へと、売るものを変え、農具や家庭用包丁等を作るようになり、
街で人気の店となった。孤児院への仕送りは送れなくなったが、その代わり孤児院のオーナーになった。

 東の武器屋のディビはまったく逆の生活をしていた。
東の王からの武器製造依頼も無くなり、妻と子供に出て行かれた悔しさと憤りを、すべて遊興と酒に費やした。
酒場では、あれからも時折チンピラに絡まれ、それに対して暴力をふるうディビに、
人々からは畏れと蔑みと、少しの哀れみが混ざった眼差しが向けられた。

 やがてディビの心を、闇が蝕むようになった。
憎しみが心を貪った。それは、人を堕落から救う唯一の力としては、効果があった。

 ディビは、自分に対する憎しみであふれていた。
なぜあんな言葉を言ったのだろう、俺はそんなに汚いやつなのか、そう考えると自分が許せなかった。

酒場で荒れる毎日、やがて危険人物としてのレッテルを貼られるようになった。
ディビはそれでも良かった。いや、それを望んでいた。
自分を苦しめたかったのだ、自殺も考えたが、それは一番楽な方法だった。
ディビは誰かに殺されたかったのかもしれない、ただ、誰かに罪を作ることも躊躇した。
それほど、優しい男なのだ。だから、酒に任せてチンピラに絡むことが精一杯だった。

 ただ、それは長くは続かなかった。東の国中で、ディビは厄介者としてというよりも
しばらく、見たくない存在になっていた。そのうち国民の一人が、国王に陳情を申し出た。
ディビを捕まえて欲しい、と。
王は、それを承諾した、がひとつ困ったことがある。
 そもそも牢獄のない平和な国だった為、ディビは幽閉される場所がなかった。
その為、北の山にある、かつては魔王がいた洞窟に、ディビは監禁される事になった。
入り口には、兵士が常に立っている為、そこから出ることは不可能だった。

 ディビは、生気を失った目、痩せ細った腕で、憎んだ。自分を憎んだ。
憎むことをすべて生きる力に変えた。洞窟は、苔と少しばかりの水たまりがあるだけだったが
それを口に入れ、なんとか自分の血肉に変えていた。それを何日も繰り返していくと、体に変化が訪れた。
自分の体が、強い毛で覆われ、顔を触ると、形も変わっていた。
足を見ると、もはやそれは、魔物だった。憎しみは人を魔物に変えるらしい。
ただ、それでも、ディビの心の中の憎しみは消えなかった。

 また、更に憎むと肩が膨らみ、まるで風船のようにそれは膨らみ、ぽろりと取れた。
肩から取れた毛の塊だったものは、やがてひとつに形を成し、魔物になった。
ディビは、かつて魔王もこうして魔物を産んでいたのだと理解した。
他人ではなく、自分への憎しみの数だけ魔物は生まれる。ディビは魔王になってそれを初めて理解した。




 数カ月後、西と東の国では、また兵士団が編成された。
北の山で新たな魔王が現れたからだ。魔王の名前は、ディビだ。
もちろん魔物も多数出現するようになった。

 兵士団は、山に上り、山頂の洞窟に辿り着き、魔王であるディビはあっけなく倒された。
しかし、2回目ともなると、人間には好奇心が出てくる。
なぜ、ディビは魔王になったのか。そんな疑問を払拭する為に、
魔王、つまりディビは、生け捕りにされたのだ。

 ガタガタと音がする乗り心地のよくない台車に括りつけられたディビは
街まで運ばれた。観衆たちは、英雄となった兵士団を、そして、討ち取った魔王、
つまり、魔物と化したディビをひと目見ようと群を成して、街道沿いに集まっていた。

やがて、それは当然の如く、兵士が引く台車に向かって石が投げられた。
台車には、ディビが血まみれで乗っている。

 この後、どうなるのだろうか。城でバラバラに解剖でもされるのだろうか。

国中から石を投げられながら、そんな事を思っていると、一人の女性がディビの元に駆け寄った。
西の国に行ったはずの、妻だった。相変わらず美しかった。
もちろん、妻は兵士に止められたが、その制止を振りほどいて、ディビのそばに寄って、言った。

「あなた! ディビ……! 私よ、わかる?ああ、こんな姿になって。
悪かったわ。ごめんなさい……。あんな言葉一つで、家を出て行くなんて……。しかも、あの言葉自体
あなたの本心から出た言葉じゃなかったのよ……。」

ディビは、妻の言葉に、少し疑問を持って、聞いた。
魔物になっても言葉は話せる。

「それは……。どういうことだ……。あの言葉……?」

「ああ……。ディビ。あの日、あなたを置いて出て行った私は、西の武器屋、エドのところで働いたのよ。
でも……。それもエドの企みだったのよ。本当に……ごめんなさい……。」

「落ち着いて……、落ち着いて、説明してくれないか、なんのことかさっぱりわからないよ」

「あなた、あの晩、お酒を飲んでいたでしょう?あれは、エドが事前に薬を入れていたのよ、
”思っている事の反対のことを言ってしまう薬” だそうよ……。エドは、エドはそれをあなたに……」

「な、なんだって……。」

「私は、あなたが言った言葉を聞いて、家を出て行った。そして、あなたは魔物になってしまった。
それがすべてエドの仕業だったのよ……。エドは最初から、私とあなたを引き裂こうとしていたのよ!」
妻は、泣きながら言う。

「まさか……。エドは、西の国の孤児院で寄付をするやつだ。そんな事はしないだろう……。」

「違うの、それもすべて芝居だったのよ、確かにエドは孤児院にお金を送っていたわ、そして、孤児院を経営するようになったの、
それからエドの本性が分かったのよ。子供達は、エドから薬をもらっていたの。ガムとかアメとかクッキーに混ぜて、薬とわからないように・・・・。」

「…………。それは、どんな薬なんだ……?」

「痛みも苦しみも感じなくなる薬らしいわ……。でもね、中毒症状が現れると、子どもたちが苦しみだすのよ……。
それをエサに……、子どもたちを働かせたのよ。武器屋をやめた後の、エドは収入が無くなったのよ。
それで、代わりに農具や家庭用器具を作るようになったの……。でも、それはすべてその孤児院の子たちに作らせて
その儲けはすべて自分のものとしていたのよ。中毒になった子供たちは、惨めな食料と、薬入りのアメやガム欲しさに働いたの……。」

「な、なんだって……。そんな……」

「私に対しても、そう。いやらしい目で毎日見てくるのよ。結婚を何度も迫られたけれど、どうしてもエドの目が信用できなくて
色々調べたら、……ああ。あなた……。ごめんなさい……。」

ディビは、魔物となった自分はすべてエドの企みのせいだった事を知った。
すると今まで持っていた、自分への憎しみがディビの心からすべて消えた。

ディビは、エドを憎んでも良かったが、もう憎む事に疲れていた。
血だらけの魔物になった自分に、泣きながら擦り寄ってくる妻。

彼女が自分の元に戻ってきた事が、ただ嬉しかった。
それだけでもう、全部良いような気がした。
愛してるよ、そう言ってディビは目を閉じた。

妻は、それを見て、泣きながら、そして、ディビの名前を何度も呼びながら、かぶりを振った。

誰もがそれを見て、ディビは死んだように見えた。
既に、民衆は石を投げるのもやめて、二人の会話を皆聞いていたのだ。
また、魔王を捕まえた、と猛々しい顔で城門をくぐったはずの兵士の目にも今は
一人の男に起こった悲劇に、涙さえ浮かんでいた。

深い悲しみと慈しみの感情が、国中を包んだ。

 すると、ディビの指のあたりが眩い光を放った。その光はディビを包んだ。
台車を引いていた兵士、それを警護する兵士は、その眩しさに眩み、顔を手で覆った。
それを見ていた、観客も同じだった。

やがて、一頻り光ると、その光は止み、ディビの姿は魔物から
違う姿になっていた。

「ああ………、ディビ……!」

ディビは、その言葉に反応するように、目を開けた。
目の前には妻の顔があった、その目に写っていた自分の姿が
人間に戻っている事に気づいた。
指に違和感を感じ、見ると、羊の紋章が刻印された指輪がほのかに光っていた。

「指輪が……体を……、元に、戻してくれたのか……。」
「ええ。そうみたいね……。良かったわ……。あなた……。本当にごめんなさい。愛してるわ……。」
涙を拭って笑う妻が見えた。


そして、ディビと妻を、沢山の人々による、祝福の拍手が包んでいた。



 エドの悪事は、改めて、ディビの妻からの告発により
瞬く間に、二つの国に広まり、エドは国外追放となった。
投獄や懲罰は、新たな闇を生む。
その為、国外追放が、二つの国が出した結論だった。
門番は、エドを国の外に出す時、少し多めの金貨と、こんな言葉を贈った。

「いいか、……エド。国民みんなが、お前をどこかに閉じ込めるような罰を与えなかったのはな、
みんながお前の武器で助かった事があったからだ。だから、世界を旅してこい。
世界をよく見てこい。そして3年後、また帰って来い、
そしたら、贖罪としてまたこの国で働くのだ。汗を流してな。いいな……。決して自分を憎むなよ。」

その言葉を聞いて、エドは深々と頭を下げて国を出て行った。

 ディビは、人間に戻ってからは、酒を一切飲まなくなり、
国中に、製鉄や道具作りの製作方法を伝え、広めた。
おかげで、道具の製造加工が向上し、西と東の国はさらに豊かになった。

ディビは、リビングで寛ぎながら言う。
もちろん、あの羊の指輪を見ながら。

「孤児院に寄付というのは、エドが行った中で唯一、真似しなければならない善行だな。」

「あら、それじゃ、あなた・・・」

「ああ、決めたよ。孤児院の寄付は俺たちがエドに代わってやることにしよう。」

「あなた・・・。ふふふ、あー良かったっ。私の愛したディビは、やっぱり、そうじゃなきゃね。」

そう言って、二人がキスをしていると、
本を見ていたはずのロビンが、それを見て言った。

「おー!パパとママがちゅーしてるー!あついじゃーん!
あ、これ、エドおじさんが持っていたジュースなんだけど、飲んでいいよね?
もうエドおじさんどっか行っちゃったしさ。エドおじさんが言ってたよ。
これ、パパも飲んだジュースなんでしょ?パパだけずるいや!」

そう言って、ポケットから小瓶を出すと、くっと飲み始めた。

「ちょっと・・・!お前、もしかして。。おい!それ飲んじゃダメだ!」
「ああっ!ロビン!ダメっ!」

ディビと妻は、声を荒らげて、止めようとしたが遅かった。
ロビンが口に入れたジュースは、
以前、ディビが飲まされたあの "思っている事と反対の事を言う薬" だ。

「えへへ。美味しかったぁー。あれ?なんかふらっとする~」
ロビンは少し酔ったような口調で続けてこう言った。


「パパとママなんて大嫌いだー!あと、ハッピーエンドなんて大嫌いだー!」

魔王の指輪

【あとがき】
本作品を最後までお読み頂きます。
本当に嬉しく思います。

こうして自分の作品を振り返ってみると、
まだまだ、と思うことが多くあります。

面白いオリジナル作品は毎日のように生まれます。(このサイトでも)
皆さんどうやって作るのかな?設定から?人から?
うん。それは、人それぞれでしょう。

僕の場合は、実生活を充実させてみる、沢山映画や小説や音楽に触れる。
自分の苦手なジャンルにも、果敢にえいやってジャンプして飛び込んでみる。
そしてずぶ濡れになって、タオルで拭くと、飛び込む前よりも少しだけ
勇気がついている事がわかる。

 これを読んだ方が、もしも気まぐれで僕の他の作品を選んで、
嬉しい事に読んでくれたらビックリするくらい、ジャンルが違い、もしかすると心を痛めてしまう作品かもしれません。
でも、それは発展途上の僕の膝の成長痛、そして、この作品に至るまでのなにか、と思って頂けると幸いです。

魔王の指輪

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-08-20

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

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