3分で読めるショートショートです。 少し不思議な物語をお楽しみください。
【塗り潰されたのは存在の名前】
首都たる街に邂逅し理不尽な拒否感と憎悪にも似た絶望感を募らせていく10代からの回想録と思考整理の駄文(懺悔と供養)
あの日の光景を忘れない。 雪の降るアラスカの海岸。二人で見たかった雪が降りしきる中、イーゼルを立てて、僕は君の絵に「赤」を加えていく。病的に白い君の肌を優しく包み込む赤い花。全てよ繋がれ、この刹那に。