主人公・ヒューイの妻・ガブリエルの葬儀が行われた日、彼の目の前に再び起き上がるガブリエルの姿があった。 そして、世界へと放たれたミサイル。それには、生者を死者へ。そして、屍者へと変えるウイルスが搭載されていた。 主要都市の機能がダウンした中、生き残った人間は隔離された場所での生活を余儀なくされ、一年が経つ。 そんなある日、ヒューイの所属する陸軍が街の様子を写した画像の中に奇妙なものを見つける。 人を完全な元の姿に戻すことはできるのか。それは禁じてとされるのか。 魂、感情、意志という目に見えない人としての要素を取り戻すことは、生きた人間には出来ないのか。
全宇宙を統治する「神様」の息子の「ぼく」。現在は神様見習いとして研修中。役職は人間の人生の一部を決める部署の係長。見た目は人間でいうと「10歳の坊っちゃん」。部下のウサギたちとともに日々仕事に精を出す。部下の有給休暇中に事件が起こり、生まれて初めて人間界に下りていく。そこで前任者のミスを修正すべくある青年と接触するが・・・?
主人公の小山美都は、ショートカットがトレードマークの元気いっぱい高校二年生。ある日部活の練習試合で隣の市の高校へ行き、そこで纜膳(らんぜん)という珍しい苗字の男の子に偶然出会い、あっという間に恋に落ちる。友人にその男の子のことを調べてもらうと、彼はロングヘア―の女の子が好みだというではないか。美都はなんと、長髪の「カツラ」をかぶって彼に会いに行き、彼のバイト先を調べて自分も同じバイトを始めるが・・・? 思い込みと勘違いだらけの恋の結末は・・・?
主人公の下野鞠(シモツケマリ)は、高校二年生。頼まれると断りきれない、忙しくしていないと不安・・・こんな面倒くさい性格から、望んでもいないことを次々と引き受けてしまう、心配してくれる家族にあたってしまって後悔する、典型的なこじらせ系女子のお話。 ある日、たまりにたまった疲れから、赤信号に気付かずに道路を渡ろうとし、謎の男の子に助けてもらう。そして、その男の子に無理矢理学校と反対方向のバスに乗せられ、二人で海に行く羽目になるが・・・。
主人公・透也は、同じクラスの、ほとんど人と話そうとしない少女、鈴音のことが気になっている。親友の杏里も、密かに同じことを思っているようだ。しかし透也は、鈴音のことを素直に好きだとは思えない。蝶のように儚い感じのする鈴音を、なぜか憎いと思ってしまう自分がいる。 鈴音と関わりだしてから、仲の良かった透也と杏里の二人に少しずつ亀裂が生じ始めるが・・・。