「幸せの真っ只中にいながら、大きな不安に駆られている。」 指輪を買いに来る客の表情は複雑だった。しかし彼らは何かを変えようと宝石店を訪れる。 そんな思いにあてられていては、客商売は成り立たない。 「指輪なんてただの飾りなんだから。」
名門近江商人の長男として生まれるが、本当に自分に継ぐ資格があるのか?将来に葛藤し、色々な物に飲み込まれないように必死に生きようとする青年の物語。(の予定)
2014年に書いた2作目です。 新聞記者となった主人公が、高校時代の友だちの家にある有名画家の絵を取材に行く。そこで父親から精神に異常をきたした友だちの自殺を知らされ、経緯をたどるうちにその友だちの祖父こそ有名画家であり、ともに精神異常の末路だったことを知る。そんなおり、主人公も ある病で・・・。 わたしたちは常日ごろ、安易に「死ぬ」ことを口にしますが、本当の「死」とはとてつもない絶望感をともなう究極の自己破壊・自己破滅であり、ゾッとするような苦痛・恐怖・無力・失望・戦慄の集大成なのです。 「死にたい」などと言っているみんな、せめて、この作品の6~8項を見てください。 とくに、7項は具体的にどうなるかがわかると思います。 実体験+フィクションですが、自殺したいと思っている人などは後悔しかないのが「死」です。