「先生、先生ってボクのこと好きでしょ?」 「なんでそんなこと分かるんだ?」 「分かるよ、だってボク先生のこと好きだもん」
「フラれたよ、昨日」
真っ黒な詰襟はわたしにとって喪服といっしょだ
世界でふたりぼっちになれたらいいのに
夫の葬式は静かに雨が降っていた 五十年仕えたメイドと彼を見送る
ストリップショーで観た白い性器は果たして正しかったのだろうか
彼女って呼ばれたい 三人称じゃなくて、大切な人という意味で
プールの底には今もまだ俺の死体が腐敗を続けてる。 あってはならない過ちと向き合う日
胸当ての奥には少女の秘密が隠れてる きっと私は彼女のことを憎からず思っている
――旦那さんに見られて嬉しい? おねえちゃん。