国立大学の医学研究所に一通の申立書が届いた。それは産婦人科村上研究室にて人道から外れた実験をしているという密告書だった。――村上室長は天使を創ろうとしている。村上室長を止められるのは私しか、裁けるのは私しかいない。私は村上室長のことを愛しているから……。
実の父に身体を売る姉と、実の母に「バケモノ」と呼ばれ監禁される弟。私たち家族は、壊れていた。――よるはひとりでいなきゃいけないの。かみさまがくるから。
知識はどんなエクスタシーをくれる?
「俺の音楽は好きか?」 「はい、大好きです」 ――俺のことは、なんて聞けやしない。
三好アキナはスカートを履いて学校へ通う男子高校生。 ――美しくない僕に生きる価値なんてない。
俺らを乗せない列車は時速百二十キロメートルで藤の房を揺らし、望の肉片を散らした。 ふわりと、甘く、鉄の匂いがした。
「君が求めたのは白い性でも白い僕でもないでしょう?」アルビノ×魔法使いBL
バレンタインデーじゃなくてもチョコレートは食べるし、恋人同士じゃなくてもセックスする。それって何かおかしいこと?
愛を知らずにどうやってラブソングを歌えって言うんだ。 アイドルBLコメディ
――僕はこの黒猫のことを『彼女』と呼びたくなった。 片思いに憂う少年の話。