大切な人が世を去ったその日、ひまわりの種を蒔いた。数ヶ月して花を咲かせた。人間と花の命を 同等と考えるつもりはないが、一つの命が消え、その命が消えた日から命を育んできたひまわりに、生きとし生けるものの命のリレーを見た思いがした。 このひまわりが咲き終わった時、本当の意味で彼は天へと召されるような気がした。
全てがお膳立てされていた訳ではない。途中には困難だってあった。だけど確かに私は誰かが切り拓いた道を、敷かれたレールを辿って生きて来た。 レールを乗り換えて生きて来た。レールの上が人生だった。 18歳。敷かれたレールは此処で終わった。 私は今、終着駅にいる。
久しぶりに少年のような心のときめきを感じた。実際にお会いしたら、尚、素敵な人だった。 バレリーナ・佐久間奈緒さんのこと。