
映画ドラえもん『雲の王国』感想×エッセイ
公開:1992年
上映時間:1時間40分
《製作背景》
公開されたこの頃は、公害問題に対する対策が少しずつ整ってきた時代。
本作品は環境問題について深く考えさせてくれる忘れてはならない大切なメッセージが込められております。
ドラえもんはいつも私たちに忘れてはならない大切なことに気づかせてくれます。
《補足》
コミック版の33巻『さらばキー坊』(小学館)のお話に出てくる『キー坊』を知っていると、より映画を楽しく鑑賞出来るのでおすすめです。
所感
私が感じた《テーマ》を一言で表すと、
「行動次第で未来は変えられる」
「未来のために何が出来るのか」という問いを感じました。
私たちは沢山のありがとうの恵を既に受け取っている。
今からでもそれをしっかりと行動で返していくことが大切ということ。
いつからでも遅いことはない。
気づいた時がタイミング。
1つ1つの選択は意思に基づいて行動という結果に繋がっていく。
結果を通して責任が伴い、次第に決意や覚悟、使命感が高まっていく。
そうして未来は1人1人の意思に基づいて創られていく流れを感じました。
相手が敵だと思ったら、その想いは相手に伝わってしまう。
分かり合えなくなる。
正しさだけではお互いに一方通行で衝突してしまう。
沢山の理不尽さを目の当たりにして、正しさや理屈だけでは分かり合えないということ。
なぜやらなきゃならないのか。
意味が分からなくてもやらなきゃいけないことだってある。
1人1人幸せに対する考え方は違えど、みんなの幸せや成功を願り、苦しくてもやり続けていくことでやがて絶望は終わり、希望を迎える。
それをいくつも繰り返して「今」という「奇跡的な瞬間」が存在している。
「今」は「過去」という連続的な出来事の積み重ねから出来ている。全ては繋がっている。
過去を知ることは自分を知ること。
過去を知って自分を知ることは未来を創ることにも繋がっている。
考え方や価値観が違うからといって「排除」するのではなく、対話を通してお互いの価値観を尊重し、理解し合うことは本当に大切だと改めて気付かせてくれるような素敵な映画でした。
「本当に相手のことを想うのであれば、どう行動するのが正しいのか」という、「本当の優しさ」にも気づかせてくれる。
【劇中でのドラえもんの名言】
「どっちの未来が勝つかは僕たちの頑張りによるんだ」
感謝
映画ドラえもん『雲の王国』感想×エッセイ