幸せを運ぶ黄色いコーヒー屋さん

幸せを運ぶ黄色いコーヒー屋さん

そのコーヒー屋さんは、決まった場所に店を持たない。
いつも陽気な店主が、幸せを運んできてくれそうな黄色い車を走らせて、あちらこちらへとコーヒーを売りにゆく。
そんなコーヒー屋さんの周りにはいつも、美味しいコーヒーと癒しを求めて、多くの人々が集まってくる。

陽気な店主は人々を楽しませ、そんな店主がこだわって淹れるコーヒーやカフェモカ達は、人々の心を癒す、幸せの味。
その日の気分で、最初は失恋の味や悲しみの味だったりすることもあるけれど、飲んでいるうちに心は癒されて、たちどころに幸せの味へと姿を変える。

それはまさに、幸せを運ぶコーヒーと呼ぶにふさわしい味。
そしてまさにそのお店は、幸せを運ぶ黄色いコーヒー屋さんと呼ぶにふさわしいお店。

これから先も私は、そんな幸せの味を求めて、幾度となく、幸せを運ぶ黄色いコーヒー屋さんへと足を運ぶとだろう。

幸せを運ぶ黄色いコーヒー屋さん

幸せを運ぶ黄色いコーヒー屋さん

いつも幸せを運んでくれる、黄色いコーヒー屋さんのお話。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-03-10

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