冠婚葬祭にまつわる4つの小話。 この世に未練を残して去った亡霊たちが、他人に乗り移り出席する権利を得る。 それぞれの動機を胸に秘めて、亡霊たちが掴む最期。
季節感をテーマにした一次創作百合連作短編『カレンダーガール』一話です。 連作短編ですが独立した話であり、掌編に近い短さのため気楽に読んでいただければと思います。
学生の戯言Part3。 いつものヤツからしたら幾分と雰囲気が違いますが、このシリーズはこんなもんです。 私の唯一の正の感情かもしれませんね、コレ。
高校一年の夏。 幼馴染のあいつに、彼女が出来た。 恋人同士の絆は、時間が深めてくれる。 なら、幼馴染の絆は、どのくらいの時間を一緒に過ごしたら、恋愛に変わるのだろう。 あいつとの距離は、ほんの指先から20センチの距離。 それでも私には、もどかしい距離だった。
男子高校一年生の真野賢十は事情があって古びた木造アパートに一人暮らしをしている。ある夜、悪友との違法ドライブから帰宅した彼の家には変わった侵入者がいて……。雪が降り注ぐ極寒の最中でもかまくらのように温かい場所を、との思いを込めた物語です。