ミイラ取りがミイラになる、ある郊外の廃墟群にあらわれる亡霊の話。
戦前から「嫌悪の坩堝」と呼ばれた風の街、『赤江』。 差別と貧困に苦しみながらも前だけを見つめる藤代友穂と、彼女を愛する伊澄銀一の若き日の物語。 この街で起きた殺人事件を発端に、銀一達とヤクザ、果てはこの国の裏側で暗躍する地下組織までもが入り乱れ、暴力の嵐が吹き荒れる! 前作『芥川繭子という理由』に登場した人物達の、親世代のストーリーです。 直接的な性描写はありませんが、それを思わせる記述と、残酷な描写が出て来ます。
地味な顔立ちの私にタトゥーシールは似合わないと言われても 私はタトゥーシールが欲しい。そんな物欲をテーマにしました。
万華鏡を買った。覗くと茸が現れるようになった。
恐山の湧水で、葛湯を作って飲むと、若返るそうだ。
抜くなと書いてある看板の下に、黄色い小さな茸が生えていた。