極限の地上

極限の地上

   








初めての七月



おまえが昇った日の 自失

いまは七月という名前すら 哀しく侘しい



数行の知らせ

あの日初めて

本当がないという極限の本当の地上で 草のみが揺れた




残れる余白を

こうして書くいま

生きるしかないのです



まだ空に背を向けるしかないのです




  

極限の地上

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

極限の地上

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-26

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