ここがかつての聖地だからなのか。ここで暮らした人々の大地に染み付いた想いが、人々を見守っていた神々の眼差しが、月の光に彷徨っているような……。 聡は闇に浮かぶ神殿を見上げた。
この日ばかりはまりつきをするしかない。俺は仕方なくじっと体育座りをして大人しくみんなのまりつきを見て……はいなかった。 幼稚園でいちばん綺麗な春菜先生。数を数えながら揺れる、先生の大きなおっぱいを見ていた
捨てられた都。 忘れられた遺跡たち。 ひとつの文明が母なる大地に抱え込まれ、ひっそりと息をしながら長い眠りについている ──そんな静けさがある
杏樹。君が何かを隠していることは、寮のみんなが知っていることだよ。だが、誰もあえてそれを聞こうとはしない。寮にいるやつらはみんな人に言えない秘密や悩みを抱えているからな。──だが、君は少し違う
いいか。ここは墓なんだ。さっきだってあれだけの骨が転がってたんだぞ。生贄にされた霊もいるんだ。幽霊なんてそこら中うようよしてるんだよ