言葉の使い方

あの日の出来事を毎日のように思い出してしまう。 そんな弱い自分が嫌になる。
付き合いたいって感情じゃなかった。 ただただあなたの隣にいたかった。 毎日話していたかった。 ただそれだけなのに。
誰にもその思いを吐き出せず、やっとの思いで吐き出したけれど相手を見誤っていた。 その気持ちはすぐに彼女に伝わったのに、自分は伝わったことに全く気付いていなかった。 とてつもなく幸せだったから周りが全く見えていなかったからかもしれない。
彼女の気持ちを人を介して知った時。 世界のすべてから見放された気がした。 周りの全員が自分に対して口裏を合わせて嘘をついてるんじゃないかと思った。  もう誰も信じられなくなった。 死にたいと思うほどだった。

でも、そんな時。 一人の女の子に救われた。  その人だけは自分を信じてくれた。 認めてくれた。 一番かけてほしい言葉をかけてくれた。
次の日学校を体調不良で休んだら、とても心配してくれた。  自分のことを心配してくれる人がいる。 ただそれだけのことが何故かただただうれしかった。

人生のどん底に突き落とされた自分に、手を差し伸べて引き上げてくれたあなたのようになりたい。今になってそう思う。

言葉の使い方

言葉の使い方

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-06-21

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