齢15歳、体重10キロの霊験あらたかな願掛け猫「れっちゃん」と一緒生活することになった私の寓話。
気がつけば僕はひとりで立っていた。 自分の足で立っていられたことが怖ろしかった。
なんでもないある午後のおはなし
校舎から少し離れたプレハブ棟に文化系クラブの部室がある。文芸部は一階の右から二番目、映画研究会と手芸部の間だ。尚美が入って行くと、すでに話し合いが始まっていた。「すいません、遅れちゃって」テーブルの奥側にいる部長の高梨が、軽く手を振った.....
童話です。あったかい作品をめざしました。