生かさず殺さずの万年平として、出世街道から大きく外されて除外された。 そして、史上最低の不良社員として会社創業以来の不名誉を記録史に刻み込んだ。
自分が生きていられたのは、私の身代わりに、代わり雛の存在を知った時だった。 しかし、今は手遅れで社会復帰の出来ない体に成っていた。 この、取り返しの付かない過ちを犯した報いは、今、生きているのではなく生かされている事だった。 この、淡々とした現実に、リヤリティーを持たせるために、一部分実話を交えて創作して、お話したいと思う。
「内定者研修だからって無給じゃないよ。ちゃんと給料は出す。うちはブラックじゃないからね」そんなこと当たり前だと思いながらも、杏野は笑顔で「ありがとうございます」と礼を言った。とりあえず、この丸岡という若い編集長には印象を良くしておこうと......