「窮鼠猫を噛む」、ということわざがありますが、もしも窮鼠に毒があったら?という単純なテーマで書き始めます。 関西VS関東という、永遠のライバル?(ライバルと思っているのは関西人だけ?)の対決を軸に、関東の大猫(大企業)に追い詰められた関西の鼠(零細企業)は、窮地を脱するために奇妙な仲間たちを集い、奇想天外な作戦を駆使して、大猫を逆に追い込んでいく、というのが大筋です。 複雑な人間関係はありませんし、何かを考えさせられるような重いテーマなどありませんので、気軽に読んでいただければ幸いです。
ついに並行世界で全自動の戦闘システムが起動した。緒戦は華々しい戦果を挙げたが、徐々にシステムの欠陥が露呈して行く中、システムは何の計算間違いをしたのか、敵の本陣が目の前にある場所へ俺と俺が救った女生徒が所属する小隊を配置した。兵力差は桁違いで、まともに戦えば瞬殺だ。システムが決定したこの奇抜な作戦の意図は何か。それよりも、果たしてこの状況で生きて帰ることが出来るのだろうか。
生徒会長ルイは神出鬼没である。彼女に翻弄される俺は、彼女が「叔父様」と呼ぶ新たなる未来人に遭遇する。彼のおかげで、この並行世界で起きている運命の分岐と俺の役割の謎が解けた。しかし彼は、自分が分岐して導いた運命に干渉してくる別の未来人がいると言う。その未来人の目的は、俺が過去に救ったことのある女生徒と俺とを利用して、この並行世界に破滅をもたらすことであった。
ついに彼女達が俺を巡って火花を散らした。並行世界で俺が蒔いた種は自分で刈り取らないといけないのだが、どうやって切り抜ければいいのだろう。さらに、俺が救った彼女達に招集を掛けた生徒会長ルイ。彼女の思惑に気づけない俺は、彼女の術中に はまっていくのだった。