光源

水は流れる

心の襞を

精神の河を喧騒の海へ
うしおへ

我々が狂う折ふし

液体は揮発し山を登り

雲になり雨を土に刺す

光源
すなわち水源

寂しさと悲しみと喜びと悦びは
同じ源から出でて

水源
すなわち光源

言葉など光る波に過ぎない

その臍力は涙の比ではない

精神の崖は崩れる

雨は止まない

生傷が光る心理の夜に

錬磨され

いつしか傷は

光源になるのだ

光源

光源

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-25

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