チーズの日の恋

チーズの日の恋

   


  



   


  



雨音がやさしい

朝 思う

おまえの地 天気見る

パラソルの色



雨空の上には青空がある

雨空と青空

おまえみたい



雨の音しんしんとアンナの足音

きっとそれは

アンナの鼓動



愛されるより愛す方がいい

一日ごと笑顔

平穏な笑顔



「もらえる」より「あげられる」多ければ

静かな一日 きっともらえる



暮らすの背景画に

いたわりがある

いたわりはただ 愛するの色



実になるだろう

枯野に植えた種子

明るくなる 陽射しの向こうで



病は 少しずつ癒えていく

少しずつのなかにいる

日々と おまえ



抱きしめる

ぬくもり

互いの日々から作る

互いの日々のおみやげ



過去の復習

おまえへの恋で復習

復習が

楽しくなる



木漏れ日

おまえに送れる詩の笑顔が いろいろにある



ケーキ売り切れたら

チーズをおまえに買って帰る

チーズの日の恋



がんばれよ

一日分の光や水が

おまえを明日 生かすから



来年のおまえに

きっと咲く花のピンクを

そばにいて ぬりえする



おまえはきっと手にするさ

今日の笑顔で

おまえが描く 明日を



おまえのわずかな眠りのなかに

おれの静けさを

ちぎって投げこむ



雨音のリズムが 振動が

鼓笛になって

おまえが 楽になれば



逃げないのは おまえも誠実だから

おまえはいつも必死をくれた



目覚めたての気持ち 昨日があれば

なくても おまえから 今日を創る



本当のしるし

おまえの心がくれる

おれは 今日も 育てている



やる気まんまんの日々 ステーキ焼こう

おれらの元気 ささやかな日々



恋より

愛よりも

思いやり

今日あげたい おれが好きなおまえに



「ただ愛する」

おまえの最初のページから読む

もう一回はじめる



うけいれられるは

うれしいもんだ

うけいれるは なお

しあわせなもんだ



「パパと外食」「楽しんでこい」

どんなおまえも好きだ、いま、しみじみと



こころがおだやかなのが一番

おまえと話すとき やわらかい頬



「リルが最近やさしいから」

奇跡的なしあわせ おまえに報いる



ことばは 思わず もらうものだった

おまえにことば 大事にやりたい



おまえでよかったよ、アンナ

おれが信じたひと

おれは ちゃんと選んだ



むさぼる欲ではなく

お礼をいう

貴重な一日

一日ごとに



歌を送る

読んでくれる

リハビリの日々

落ち着いた時が連なる



蛙 鳴き始めた 水田 静けさ

おまえに教えたい おれの土地



おれの思考 こころ 思い 

大事にする

おまえの根っこに 教わった



言葉 重み

おまえってありがたみ 知る

休んでくれ おれの言葉に



「アタシ」

「アンナ」

「リル」

なにげないおれらの今まで 積もっている安らぎ



音楽鳴らさず

おまえの音 聞こえる

気持ち流れず 書く しあわせ



時間を無駄にしたザワザワのない心地

おれらはここまで来たんだ



おまえに褒められた

うれしくて

雨音と短歌が合唱している



恋で変わる文体

おまえで変わるおれ

変われる 包む やわらかく



おれはおまえに

一日ずつ やれる

いまの積み木

互い やさしいなら



今日よく分からなくても

今日おれとおまえ心地よいなら

良き日



   


  



   


  

チーズの日の恋

今まで使ったことのない言葉の技法で書いている。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq38

チーズの日の恋

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-27

Copyrighted
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