微熱

そこは儚い

青い微熱  うつぶせの日記

ぼくの息づかいったら  こんなにも  儚い

三つめの春が  言葉もなしに  やって来るってね

だれもしらないよ  


宇宙の塵だとわかっているけど  

あたたかく吐き出す  愛っていうものに

ぼくは躊躇ってばかりだ  

なんにも  しらないのに?


ミルフィーユのかけらが転がる部屋の片隅で

夕暮れが  通り過ぎていくのを  黙って見ていたい

微熱

微熱

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-26

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