短めの三題噺が主なので、気軽に読んでいただければ幸いです。
2010年秋、ふと小説を書こうと思い立つ。
まずはたくさん本を読むところから。
今は三題噺をとにかく書き続けて
長編を書く力をつけたい今日この頃。
まだまだ至らない点などありますが、気軽に読んでいただければ幸いです。
現在、就職活動のため無期限更新停止中。
(プロフィール最終更新:2013.05.29)
俺と悠司は親友だ。 「健治と悠司」と言えば校内でも最強タッグとして名が知られている。 だから街を騒がせている連続殺人犯を、俺達の手で軽く捕まえてやろうなんて思ってしまった。
月の綺麗な晩、私は児童養護施設の一室に立っていた。 一つだけある窓の下には月の光が降り注いでいる。 そこに少年は座っていた。
俺は病院にいた。 女の人が泣き叫ぶ声が聞こえる。 そうか、死んだんだ。と俺は思った。 女の人の声が、俺の耳からいつまでも消えなかった。
そこは一面真っ黒の世界だった。 都内のマンションの一室。3畳ほどの広さの部屋に装飾品の類はなかった。 あるのは3センチ四方のジグソーパズルのピース。床から壁、天井までもがピースで埋め尽くされている。 ただ一点を除いて。
熱い陽射しが降りしきる中、青年は滴ってくる汗を手の甲でぬぐった。 彼は一人の少女を探していた。 「虹を生む少女」 彼女は虹を内包する不思議な球を無限に生み出すことが出来る。 そう聞いてきたからこそ青年は汗を滝のように流すこともいとわず真夏の入江を歩いていたのだった。
紅茶の中に魚が泳いでいた。 落ち着け。そんなことがあるわけがない。 もう一度ティーカップの中を覗き込んでみる。 いた。幻ではない。 どうしてこうなったんだ。 私は数分前のことを思い出してみる。