市役所に勤める男に、ビルから飛び降りた女性がぶつかった。頭を打った男はどうなったか。奇妙な話だが本当に起きてもおかしくない、おかしな話である。
私は産む。自分の母親を。この母親は私でもあり、妹でもある。だけど母親である。異次元の妹は、あっと言う間に大きくなり、私に乳を与え、私を育てる。
奇妙な味の小説:僕の友人はいい物を持っている。それを欲しいという人に惜しげもなく、相手の持っているものととりかえる。そんな彼の人生は
殺人の無い長編探偵小説 巣鴨、庚申塚(こうしんづか)探偵事務所に依頼された、とある神社の神主さがし。でてきたものは卑弥呼にかかわる、華麗で奇妙な末裔の女性たちだった。さらに卑弥呼の残したものが現れる。 これをもちまして、草片文庫-幻視小説は、しばらくお休みさせていただきます。
吾はとうとう家の柿の木にたどりついて、実の中に閉じ込められた。その柿の実がもがれ、どうも干し柿にされそうだ。吾の運命やいかに。