人鳥(じんちょう、ペンギンの古い呼び名)は、〝ひととり〟とも読めます。 人の心を…
あたりまえにいること どこにでもいること
小さな楽団で第二ヴァイオリンをする織部麗子。そして普段は教会で働くパイプオルガン奏者のカイル・ホースナー。彼らはそれぞれの過去を抱えながらも次第に惹かれあっていき、楽団のために様々な作曲を通して心を通じ合っていく恋愛ストーリー。
高い漆喰塀に閉ざされた学び舎で生きる美しい少女たち。外界を知らない十五の千鶴は、日本庭園の睡蓮鉢に泳ぐ金魚を見つめては自身を重ね、囲われた場から自由というものを望むようになっていた。
同性を好きになってしまった高校生の「私」が心の内すべてを書き殴ったもの。少女の胸に渦巻く理解され難い複雑な感情。自己陶酔と自己嫌悪。